
ぺ一パーの中で、インドは、食料穀物については自給自足を確立し、備蓄さえもあると書かれています。 まず、フィリピンにとって、関心のある米についてですが、インドの場合、1ha当たりの生産量はどれくらいなのでしょうか。 2つめの質問は、自給自足を食料穀物に関して達成するに当たり、政府の予算、これは国のもの、地方自治体も含めてですが、どれくらいの予算が、この食料とそれに関連するサービスに割り当てられ、自給自足を達成されたのか。 3番目の質問です。自給自足の政策をインドは今後も続けられるとお考えでしょうか。 食料安全保障のアプローチとして、一つのモデルとしてインドの政策を使えるでしょうか。自給自足についても主な穀物1つ、2つ選んでそれは自給自足をする、それからその他のことについては各国の政策に任せるという方法も可能だと思うのです。 たとえば、比較優位とよくいわれますが、ここでそれが考えられるのではないのか、と思うわけです。戦略として自給自足を確立するということ、これを全面的に確立するのか、それともいくつか穀物・作物を選んで自給自足を確立し、その他のところにはそれぞれの政策に基づいて各国の人間資源というものを割り当てるやり方もあるのではないかと思います。そして比較優位をもっていないところにその分を配分していく方法です。 改めて確認いたしますと私の質問は、1つは1ha当たりの米の収穫量。2番目の質問は、食料関連のサービスに、どれだけの予算を投じられたかということ。そして3点目といたしましては、戦略としてこれを続けられるかどうかということです。人口が増えているということも考えますと、その他の活動もしなくてはならないという必要性も出てくるのではないかと思うのですが。 チャッダー:リソースパーソン(インド) 米の生産性は51年には1ha当たり660キロでした。今は1ha当たり1879キロの収穫があり、この40年間3倍くらいに上がったわけです。投入物の改良、あるいは耕作の技能を変えることによって、これだけの改善がなされたわけです。財政的にどれくらいの負担が配分されているかということについて、残念ながらと申しますが、必要なほど出せていないということになります。財政のなかから5%ぐらいは向けたいのですが、実際のところは2.5%ぐらいが現状です。計画委員会に陳情し、資源配分を増やすよう促しています。自給自足だけでなく、もっとたくさん作ることができれば輸出もできます。従って、現状には決して満足していません。もっと生産すれば輸出国になれると考えるのですが、農業分野への投資が今どんどん減っているというのが現
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